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大学院生、理系博士ブロガーのともよしです(博士課程なう)。有機化学やってます。笑いは大事にしています。

【素質がない】今日、教授に研究室をやめろと言われた【ハラスメント】

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こんにちは。大学院生ブロガーのともよし(@tomo141)です!

普段は、有機系研究室の学生に役立つ記事を書いています。
関連記事:有機系研究室の学生が最低限知っておくべきこと、D3のぼくから伝えておきたいこと - ともよしブログ



今日は、同級生Sからの寄稿です。K大学の博士課程にいる友達です。

ぼくは今日、教授に「研究室をやめろ」と言われた

ぼくは今日、研究室の教授に、直接的ではないが、研究室をやめるように言われた。

いつ言われたかと言うと、セミナー参加の許可を取りに行った時だ。ビジネスに興味のあったぼくは、ビジネスに関するセミナーに出たいと考え、研究室の行事を1日休む必要があったから、許可をとり行った。その時、いろいろキツイことを言われた。ぼくがダメージを受けて死んでないか、指導教員の先生(教授から見れば部下)が心配してくれたくらいだ(まあ指導教員の方の研究がストップするか否かという問題だから、前向きにがんばれるようにフォローするのは当然だけど)。話の流れはこんな感じ。

もう一度う言う。ぼくは今日、研究室の教授に、直接的ではないが、研究室をやめるように言われた。

まあかっこよく言えば、「研究室をやめて、自分の夢(自分で事業を立ち上げる)を本気で追いかけてみたらどうだ」なんですけどね。でも教授の話の展開は、そんなカッコイイ話、「ぼくを応援したいというハナシ」には聞こえなかった。受け取りようでは、「Sは、素質がないから、うちには必要ない人間。中途半端なやつはいられると迷惑だから、早くこの研究室を出ていってくれ」とも取れなくもなかった。仮に教授の本音が「ぼくのビジネスを応援したい」としても、ビジネスをやるぼくの背中を押すために、「博士なのに、修士と大して変わらない」みたいな話を入れてきた、そういう話の展開を使われたのは、やはり辛いものがある。

今日は、このときに話した内容について、頭の中を整理しておきたいから、文章化してみたいと思う。


ハラスメントだとは決して思っていないし、教授に対して何か言いたい訳ではない

最初に言っておきたいことは(最初に書いたんだけどこれより上に文章を足してしまった笑)、

  • 教授にいろいろ言われたことに対してハラスメントだとは決して思っていないということ
  • 研究室を運営するトップとして、言いたくないor思ってもない事を言わなければならない時はたしかにあるんだろう。それは分かっているけど、ぼくの心がざわついてしまったのは事実。この気持ちをうまく消化したい。ということ
  • だから教授に対して何かを言いたいとか、そういう訳ではないということ
  • (僕が誰か、そして教授が誰か、勘付いた人は特に、)この話を他の人としないで欲しい(かといって、公開をやめる、という選択肢には至らなかったわけだけど)

教授に、色々言われた。教授から、こんなにキツイ言葉を浴びたのは初めてだった。そのとき言われたすべての言葉、これまで感じていた教授の人間性(人間性は、基本的にいいと思っている)を思い返し、前向きに考えるようにした。ポジティブに受け止めれば、「なに中途半端なことを言っているんだ、覚悟を決めて、どっちかの道に進め。研究でがんばりたいなら、覚悟を決めて本気出してがんばれ。ビジネスをやりたいなら、研究をさっさとやめてそっちで本気出してみればどうだ」という話にも捉えれるのだ。

ただ、研究をがんばりたいと思っていたぼくからすると、教授が「素質がない」「迷惑だから出ていってほしい」というニュアンスの言葉を、ついに口にしてしまった、という事実がショックだった。今まで不器用でなかなか仕事ができないぼくを、(波はあったが)見捨て切ることなく指導してくださっていた教授に、「もうこいつは研究者として使えないな」、そう、ついに見切りをつけられてしまったのかな。そうも感じた。


教授の「研究室やめろ?」話で出てきたキーワード

教授と話したときに出てきたキーワードをいくつか挙げ、それについて、教授の意図、自分の考えなどを文章化しておきたいと思う。

「Sに素質があるかどうかだよな」

ビジネスの勉強をしたい理由、事業を立ち上げることに興味があることなどを説明してから、ビジネスのセミナーに出たいという話をした。僕が話している間、教授に笑顔はなかった。

「Sに素質があるかどうかだよな」

という言葉から始まったように記憶している。ぼくに事業を立ち上げて、成功に導いていく素質があるか、ということだ。結論は「ない」という方向だった。もしくは、ずば抜けた素質が顕在しているわけではないから、厳しい世界に、甘い考えで飛び込むな、といったところか。まあ何にしても、客観的に見て、ぼくは素質があるように見えない、という事実は重く受け止めなければならない。突出した才能を感じられない僕に対して、路頭に迷ってほしくない、そういう気持ちを感じてもらえたのかもしれない。

ここは大した問題ではない。

「修士から変わってない」

バリバリやるわけでもなく、リーダーシップとって引っ張っていっているわけでもなく、…そんな話だった。気がする。特別光る部分がない、みたいな話だったかなぁ(メンタルにダメージが来る話は忘れるような防衛本能が働いた)。この言葉は、やめさせるため、というよりは事業に向いていないという話で出てきたような気はするが、とにかく先生はぼくに、ぼくの能力のなさを再確認させた。

このまま居座られても正直迷惑

これは、中途半端な気持ちなやつが所属していても迷惑、という話だと思う。最もな意見だ。研究室を運営しているわけで、メンバー全員の人生を背負っている立場だ。無駄は省かないといけない。研究に熱心なやつだけ研究室にいて欲しい、そう考えるのは当たり前だ。

ぼくも分かっていた。周りに優秀な人がいるけど、自分はその人ほどは頑張れなかった。たくさんの仕事をうまくこなすことができなかったし、劣等感を感じていた。一時期、一瞬、大学に来れなくなった時、大学のことを考えると体が動いてくれない時があった。そのときは、研究室に対する迷惑もピークだっただろう。でも、自分なりに全力で考えてもがき苦しんで、やっとのことで最近マシになってきた、というところだった。自分ができないのは分かっていた。でも体が動かないわりには、(仕事量は少ないけど)自分なりの精一杯を出してきたつもりだった。そのペースが、かなり遅い。それで、研究室に迷惑をかけていたのは分かっていた。

「Sをどうするか、ずっと考えていた」

この言葉を、どういう意図で発したのかは分からない。「研究室の重荷ではあるけれど、不器用なりに頑張っているSをもっと頑張らせてやりたい」「でも研究室の存続が…」ずっと悩み苦しんでいたのかもしれない。そういう意味の「考えていた」なのだろうか。それとも、いつ外に追い出せるだろうかと、目を光らせていたのかもしれない。でも、その後の話の展開を考えると、「よし、辞めさせるなら今だ」感を感じさせないでもなかった。

「休学するか」

ぼくがビジネスをやりたいという話をした。研究と対比して話したりもした。まとめるとこうか、Sは研究がやりたくてやってるんじゃなくて、目的は結局自分のビジネスのためなんだな。それなら、こんなとこにいないほうが良い。自分のやりたいことを追いかけるなら、こんなとこで実験していても時間の無駄。

「(大学をやめて)覚悟を決めて、ビジネスを学びに行ったほうがいい」

だから、覚悟を決めて、ビジネスを学びに行ったほうが良い。大学で受ける無料の講座なんか受けてないで、高いお金払って本気で勉強した方がいいと…。

ぼくは、バリバリ研究をやりたいと思っていた

ぼくは、研究をバリバリやりたいと思っていた。将来、ビジネスはやりたいけど、研究に対する気持ちも同じくらい大きいのだ。その矢先、この破門されたような状況。先生は中途半端なぼくに見切りをつけ、ぼくは見捨てられたのかもしれない。教授が自分に対してどう考えていてもいいやという思いがある一方、やっぱりダメなやつと思われて研究室生活を送るのは少しやりにくくなるなぁと、そうも思う。こうなった原因は全て自分にあるのは分かっていて、バリバリ働ければそれで解決なんだろうけど、そうなれるかは分からない。そんなこと言っているからバリバリできないんだろう、という意見も出るだろうけど、できないんだから仕方がない。言い訳だろうか。予防線だろうか。そう捉えられても仕方はないけど、とにかくぼくは全力を尽くすつもりでいる。いつか教授に、「こいつはできるな」と、感じてもらえれば万々歳なのかもしれないけど、…まあどうなるか。まあそこはどうなってもいいのかな。

長文を読んでいただきありがとうございました。ご意見をいただけると嬉しく思います。

最後に

最後に、ともよしからもこれだけ。危険な言葉、「他のみんなは日曜も研究室に来てがんばっとる」について。

日曜研究室、社会で言えば休日出勤。これは、少し危険な言葉ですよね。


まあでもSの状況にしても、僕の状況にしても、これなんですよね。

後輩いわく、多少のリタイア組は仕方のないことだそう。でなければ、「自分が=教授が=研究室が、リタイアしてしまうから。」「全員が路頭に迷うことになるから」だと。

ほんとに、そうですよね…。


みなさんは、どうお考えでしょうか。


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