ランニングでケガをしたくない人が、走る時に意識するべき部位は、脚ではないみたいだ。
どうも、大学院生博士ブロガーのともよし(@tomo141)です。
ランニングをゼロベースで再考するという『ゼロベースランニング』という本の著者、高岡尚司さんはこうおっしゃっている↓
おそらく、一般ランナーの体の意識は、9割近くを脚(足)が占めているでしょう。
これこそが、ケガとパフォーマンス低下の原因です。
- ランニングをしていると、ケガをしたり、すぐ筋肉痛になってしまう人
- 走るパフォーマンスに自信がない人
は、解決策を知っておかないと損してしまうから、今日のうちに解決してしまおう。
ランニング中、腕を意識しても「肩が凝る」だけ
脚だけを意識しても、ケガとパフォーマンス低下を解決できない。
ならば腕か?と思うけど、そうでもないみたいだ。
走る時には脚だけでなく、腕も動くわけですが、ランナーは、ここでも大きな誤解をしています。
腕を大きく振った方が推進力が生まれるという間違った常識です。
そんなランナーは決まって「レース後半に肩が凝る」と訴えます。
肩をマッサージしてほぐせば一時的にスッキリはしますが、その肩が凝る原因は何も解決されていないので、治療院を出る頃には、すでに肩が凝り始めます。
肩が凝る!! まさしく僕のこと。
でも、これも腕を意識してもだめなんですね。
ランニング中、筋肉を「非効率的に」そして「無駄に」使うと、筋肉痛になる
腕に限らず、パフォーマンス低下の原因は、体を効率よく使えてないことが原因みたいだ。
どんなにしっかり給水しても、どんなに攣り防止のサプリメントを補給しても、レース後半に脚が攣ってしまう原因は、いったいどこにあるのでしょうか?
それはいたってシンプル。
ようは、筋肉を無駄使いしていたのです。
筋肉の収縮や弛緩は神経がコントロールしていますが、筋肉を必要以上に使いすぎてしまうことで、収縮と弛緩をコントロールしているセンサーが誤作動を起こし、神経のコントロールに不具合が生じるようになります。
これが筋痙攣です。
体を上手に使えてないことの弊害は、ほかにもたくさんあるけど、とにかくこの弊害をフォームの見直しなどで解決しようというのが『ゼロベースランニング』だ。
ゼロベースランニング
ゼロベースランニングで第一に取り組むのが、重力を上手に活用するための胴体の動きつくりです。
あなたのランニングのどこに無駄があるのか?
それを明らかにして、改善してから、ランニングの量を増やした方が、効率的に成果を手にすることができます。
ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!より
胸を意識すると、ランニングでケガをしにくくなり、パフォーマンスも上がる
『ゼロベースランニング』では、ケガとパフォーマンス低下の解決策をいくつか紹介している。この記事ではそのうちのひとつ、胸を紹介しよう。
この話は目からウロコだった。
前進するためには、安定した状態から脱却し、不安定な状態になる必要があります。
まず、安定した直立姿勢から動き出すための第一歩は、自分の力を使う必要はありません。
重力を使えばいいのです。
ゼロベースランニングでは「重心を崩す」と表現しますが、重力によって地面に向かって落下する力を進行方向への推進力に変換するわけです。
その「重心を移動してバランスを崩す」ことの連続が走りにつながるのです。
その時に重要になってくるのが、胴体のアーチです。
(中略)
胸を前に出すと胴体はアーチを描きます。
そうすると地面についている足は自然と重心より後方に位置し、立っていられなくなるはずです。
つまり胴体が脚より先行することで重心位置が前にズレる。
このズレこそが、重力を使って走るためのコツなのです。
ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!より
このように、『ゼロベースランニング』では、重力をうまく利用する、無駄がなく、自然な走り方がたくさん紹介されている。
なんだか科学的な感じがして、大学院生のぼくとしては読んでいてすごく楽しい。
ランニングもはかどりそうで、人生が楽しくなってきた。
人間工学的に理想的なランニングフォームを知って、たのしいランニングライフ、健康ライフを送りたい人は、ぜひとも『ゼロベースランニング』を読んでみて欲しい。