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大学院生、理系博士ブロガーのともよしです(博士課程なう)。有機化学やってます。笑いは大事にしています。

【大学教員はないな】博士課程のぼくが、アカデミックに残らない理由

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こんにちは。

今日は博士課程にいるぼくが、大学教員にならない理由について。

博士課程に行ったら、大学教員になる??

てなわけで、

魅力を書いた後に、その裏返しやその魅力に関するデメリット等を書くスタイルで。

大学教員は、自分のやりたいことを追求できる

これが一番の魅力かな?

自分が思う「できるはず」の世界を、自分の手であることを証明できる。これは素晴らしいことだと思う。

「おれしか浮かばないぜこんなこと」みたいな感じでフフンってなれるし、承認欲求を満たすことができて良いと思う。


あとなんだろう、仮説を確かめていく過程がすごく好きかもしれない。

作業仮説立てて実験して、結果を受けてまた仮説を立てて…みたいな流れ。研究者に向いているんだろうな。こういうのが好きだ。

大学教員の「やりたいこと」は社会で役に立つのか

いやもうこれは自分次第ってとこはあるけどな。

うーん、自分が大学教員になるなら、社会で役に立つことがしたい。

だから、前の項を裏返して「大学教員にならない理由」に結びつけようとしたのが早くも失敗したわけだけども。


いやね、ここから、「大学教員にならずに会社で研究すればもっと社会の役に立てる」って話に持っていこうと思っていたんだけど、書いててわかった。

どっちに行っても役に立つことはできる。

って。


ブロガー的には失敗である。タイトルと大きくずれる内容は書かないほうが良いとされている。

しかしぼくは、ブロガーの禁忌を犯したことで、重要な気付きに出会えたのだ。

大学教員にならない理由を話していたら、大学教員の魅力に気づいてしまったという、まああれだ、良いパターンの話だ。


うん。


次、次。

未来に活躍する研究者を育てることができる

これは素晴らしいことです。

上手く育てることができれば、自分ひとりで働くよりも何十倍もの結果を残すことができる、と考えることもできる。

それに、自分自身教育するのは好きだ。

もがき苦しむ後輩を、なんとかいい道に進めるように軌道修正する。こいうことも好きだ。

大学教員は、毎年「新人」を指導しなければいけない

でもですね、毎年「新人が」入ってくる。毎年新人を指導するのは大変だ。

そりゃ、修士、博士が「新人」を指導できるように、学生たちをうまく指導するのがいいんだろう。

でも、それにも限界がある。

誤字脱字チェック

大学教員は、修士論文、博士論文、学会要旨のチェック… 学生の拙い文章を、チェックしないといけない。

うーんなんだろう、高度な知識をもった自分様が出る幕じゃないな。でもやらなきゃいけない。そう悩む時期が来るんじゃないかと思う。

発表スライドのチェック

これもだ。余白が少ない、これが大文字じゃなくて小文字、スペースがない、文字が小さくて見にくい…

これは、あまりやりたくない。学生にできるようにさせれば解決なんだろうけどさ。


研究室の先生方がこういうことをやっていると、「うーん、教員になったらこんなことやらないといけないのかー。」とか思ってしまう。


まああれだな。


先生方へ。


お世話になりました。ご迷惑をおかけしました。がんばります。

世界の変態相手に理論で戦うことができる

これは面白そう。これ以上書くのはもういいや。最初で書いたし。

大学教員は実験しなくていい、学生が働いてくれる

これはスンバラシイ。

これがあるから、大学教員もいいかななんて思ってしまう。

だって、5人や10人も学生がつけば、それだけ複数のテーマを並行させて研究できちゃうんだもんねー。最高じゃ~ん。


でも、結局…

でも結局大学教員はハードワーク

いやーうちの分野だけかもしれないですよ? でも、大学内の同じ分野の大学教員さまたちを見ていると、こんな人ばっかりなのだ。

12時間勤務は当たり前、下手すりゃ16時間勤務、倍勤マン。土曜も毎週出勤、土勤ちゃん。
(あれこれ言わないほうがいいのかな?)

「ばっかり」は言いすぎだけど、8時間勤務で帰る人なんてほとんどいないし、だいたいが週6日働いている。

(こういう大学ばかりじゃないのは、なんとなく知っている)


ワークライフバランス?


最終的にここに行き着くかな。

研究はたくさんしたい。時間が許すなら、死んでからでもやりたいもんね。

で、研究やるなら、確かに今見ている先生方くらい、しっかりやりたいと思う。中途半端はなんか嫌かな。

でも、研究というワークを、さすがにここまでのバランスではやりたくない。

場所に縛られない生活がしたいですし、何か良いこと思いついたら、新しいことに挑戦したいんですよね。生活を、そういう自由な構造にしておきたいんですよね。


うん。


そんな感じです。


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