こんにちは。
今日は博士課程にいるぼくが、大学教員にならない理由について。
博士課程に行ったら、大学教員になる??
ときたま「博士課程に進んだのに、大学教員にはならないんですね」みたいなことを言われる。こう聞かれると、「あれれ?」ってなる。
— ともよし@落ち着きよしブロガー笑 (@tomo141) 2016年12月20日
教員になるつもりなんてほとんどゼロで進学を選んだし、周りもそういう人が多い。住む世界によっては、結構認識のズレがあるんだなと。
— ともよし@落ち着きよしブロガー笑 (@tomo141) 2016年12月20日
てなわけで、
「ぼくが大学教員にならない理由」みたいなのを書いてみましょうかね。
— ともよし@落ち着きよしブロガー笑 (@tomo141) December 20, 2016
まあその前に大学教員の魅力をば。
— ともよし@落ち着きよしブロガー笑 (@tomo141) December 20, 2016
1 自分がやりたいことを追究できる
2 未来に活躍する研究者を育てることができる
3 世界の変態相手に理論で戦うことができる
4 実験しなくていい、学生が働いてくれる
魅力を書いた後に、その裏返しやその魅力に関するデメリット等を書くスタイルで。
大学教員は、自分のやりたいことを追求できる
これが一番の魅力かな?
自分が思う「できるはず」の世界を、自分の手であることを証明できる。これは素晴らしいことだと思う。
「おれしか浮かばないぜこんなこと」みたいな感じでフフンってなれるし、承認欲求を満たすことができて良いと思う。
あとなんだろう、仮説を確かめていく過程がすごく好きかもしれない。
作業仮説立てて実験して、結果を受けてまた仮説を立てて…みたいな流れ。研究者に向いているんだろうな。こういうのが好きだ。
大学教員の「やりたいこと」は社会で役に立つのか
いやもうこれは自分次第ってとこはあるけどな。
うーん、自分が大学教員になるなら、社会で役に立つことがしたい。
だから、前の項を裏返して「大学教員にならない理由」に結びつけようとしたのが早くも失敗したわけだけども。
いやね、ここから、「大学教員にならずに会社で研究すればもっと社会の役に立てる」って話に持っていこうと思っていたんだけど、書いててわかった。
どっちに行っても役に立つことはできる。
って。
ブロガー的には失敗である。タイトルと大きくずれる内容は書かないほうが良いとされている。
しかしぼくは、ブロガーの禁忌を犯したことで、重要な気付きに出会えたのだ。
大学教員にならない理由を話していたら、大学教員の魅力に気づいてしまったという、まああれだ、良いパターンの話だ。
うん。
次、次。
未来に活躍する研究者を育てることができる
これは素晴らしいことです。
上手く育てることができれば、自分ひとりで働くよりも何十倍もの結果を残すことができる、と考えることもできる。
それに、自分自身教育するのは好きだ。
もがき苦しむ後輩を、なんとかいい道に進めるように軌道修正する。こいうことも好きだ。
大学教員は、毎年「新人」を指導しなければいけない
でもですね、毎年「新人が」入ってくる。毎年新人を指導するのは大変だ。
そりゃ、修士、博士が「新人」を指導できるように、学生たちをうまく指導するのがいいんだろう。
でも、それにも限界がある。
誤字脱字チェック
大学教員は、修士論文、博士論文、学会要旨のチェック… 学生の拙い文章を、チェックしないといけない。
うーんなんだろう、高度な知識をもった自分様が出る幕じゃないな。でもやらなきゃいけない。そう悩む時期が来るんじゃないかと思う。
発表スライドのチェック
これもだ。余白が少ない、これが大文字じゃなくて小文字、スペースがない、文字が小さくて見にくい…
これは、あまりやりたくない。学生にできるようにさせれば解決なんだろうけどさ。
研究室の先生方がこういうことをやっていると、「うーん、教員になったらこんなことやらないといけないのかー。」とか思ってしまう。
まああれだな。
先生方へ。
お世話になりました。ご迷惑をおかけしました。がんばります。
世界の変態相手に理論で戦うことができる
これは面白そう。これ以上書くのはもういいや。最初で書いたし。
大学教員は実験しなくていい、学生が働いてくれる
これはスンバラシイ。
これがあるから、大学教員もいいかななんて思ってしまう。
だって、5人や10人も学生がつけば、それだけ複数のテーマを並行させて研究できちゃうんだもんねー。最高じゃ~ん。
でも、結局…
でも結局大学教員はハードワーク
大学教員は、倍勤マンと土勤ちゃんばっかり
— ともよし@落ち着きよしブロガー笑 (@tomo141) December 17, 2016
いやーうちの分野だけかもしれないですよ? でも、大学内の同じ分野の大学教員さまたちを見ていると、こんな人ばっかりなのだ。
12時間勤務は当たり前、下手すりゃ16時間勤務、倍勤マン。土曜も毎週出勤、土勤ちゃん。
(あれこれ言わないほうがいいのかな?)
「ばっかり」は言いすぎだけど、8時間勤務で帰る人なんてほとんどいないし、だいたいが週6日働いている。
(こういう大学ばかりじゃないのは、なんとなく知っている)
ワークライフバランス?
最終的にここに行き着くかな。
研究はたくさんしたい。時間が許すなら、死んでからでもやりたいもんね。
で、研究やるなら、確かに今見ている先生方くらい、しっかりやりたいと思う。中途半端はなんか嫌かな。
でも、研究というワークを、さすがにここまでのバランスではやりたくない。
場所に縛られない生活がしたいですし、何か良いこと思いついたら、新しいことに挑戦したいんですよね。生活を、そういう自由な構造にしておきたいんですよね。
うん。
そんな感じです。
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