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大学院生、理系博士ブロガーのともよしです(博士課程なう)。有機化学やってます。笑いは大事にしています。

英語総復習|センター英文法の問題たった1文を、4822字で基礎からていねいに解説してみた【保存版】

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こんにちは。大学院生ブロガーのともよし(@tomo141)です! 

今日は、センター英語の英文法から、1問だけ取り上げ、これをじっくりコトコト、トロトロのおいしいカレーのように、美味しく調理していきたいと思います。

時間のない方はブックマークへの保存をおすすめします!

 

もく〜じ〜

  

センター英語過去問 2016年度 第2問 A 問1

いきなり問題!解けなくていいよ。すぐ下に答えあり(ゆっくりスクロール)。

2016年度 第2問 A 問1

The train [ xxx ] when I reached the platform, so I didn't have to wait in the cold.
1) had already arrived
2) has already arrived
3) previously arrived
4) previously arrives

 

で、遠慮なく答えを。

The train (1) had already arrived when I reached the platform, so I didn't have to wait in the cold.

この一文をじっくり解説する。

 

The train had already arrived when I reached the platform, so I didn't have to wait in the cold. を品詞分解

まずは品詞分解。

youtu.be

品詞分解

{The train (S) 電車が
had already arrived (V)↓ すでに到着していた(SV=第1文型
<when I reached the platform, (M)>} 私がホームに着いたときには

so だから

{I (S) 私は
didn't have to wait (V)↓ 待つ必要がなかった(SV=第1文型
<in the cold.>} (M) 寒い中

 

記号の意味
[名詞] (形容詞)矢印の先を修飾 <副詞>
「前置詞+名詞など) 接続詞+SVなど
{〜A}等位接続詞{〜B} 
↓ 文型終わりマーク

(↑いろいろ考えて作った記号たち。これからずっと使っていくつもりです。高校の先生の影響を大きく受けている。)

 

The train had already arrived when I reached the platform, so I didn't have to wait in the cold.

 

SVは第1文型

まずは文型の確認。Sは主語、Vは述語(動詞)、Oは目的語、Cは補語。

第1文型=SV
第2文型=SVC
第3文型=SVO
第4文型=SVOO
第5文型=SVOC

これ↑は覚えよう。

(まあ今回の問題を理解する上では必要ないんだけどね。英文法をマスターしたいなら必須ね。)

 

 

接続詞は節を作る

品詞分解

{The train (S) 電車が
had already arrived (V)↓ すでに到着していた(SV=第1文型
<when I reached the platform, (M)>} 私がホームに着いたときには

so だから

{I (S) 私は
didn't have to wait (V)↓ 待つ必要がなかった(SV=第1文型
<in the cold.>} (M) 寒い中

 

記号の意味
[名詞] (形容詞)矢印の先を修飾 <副詞>
「前置詞+名詞など) 接続詞+SVなど
{〜A}等位接続詞{〜B} 
↓ 文型終わりマーク

 

接続詞の後には、SVが来る。で、SVのカタマリのことを節という。

接続詞が来たら、接続詞を四角で囲って、節全体をカッコで囲もう。
→カッコの種類は、[名詞節] (形容詞節) <副詞節> で。

今回のwhenは、〜する(した)時。〜した時、〜した。だから、副詞(あとで説明します)節ね。

「私が着いた」  (電車が)到着していた
(「私が着いた」は、動詞を修飾しているから副詞)

 

 

形容詞とは?

副詞という言葉が出てきた。副詞を説明する前に、まずは形容詞を。

形容詞は、名詞を修飾(説明)するもの。名詞は、物/事/人など。

赤い→りんご 大きな→かぶ おもしろい→ともよし かっこいい→ともよし
下線部は、後ろにある名詞を説明している。だから、下線部が形容詞。

 

 

副詞とは?

次は副詞。形容詞が「名詞」を修飾(説明)していたのに対して、副詞は「名詞以外(動詞であることが多い)」を修飾するものだ。

速く→走る ゆっくりと→歩く きれいに→盛り付ける
下線部は、後ろにある動詞を修飾している。だから、下線部が副詞。

 

 

等位接続詞は、同じ種類のカタマリを繋げる

品詞分解

{The train (S) 電車が
had already arrived (V)↓ すでに到着していた(SV=第1文型
<when I reached the platform, (M)>} 私がホームに着いたときには

so だから

{I (S) 私は
didn't have to wait (V)↓ 待つ必要がなかった(SV=第1文型
<in the cold.>} (M) 寒い中

 

記号の意味
[名詞] (形容詞)矢印の先を修飾 <副詞>
「前置詞+名詞など) 接続詞+SVなど
{〜A}等位接続詞{〜B} 
↓ 文型終わりマーク

 

ここで出てくるsoは、等位接続詞という。

等位接続詞というのは、andやbutやsoなど、「等」しい「位」にあるものを繋げる役割がある。

I like tennis and baseball. なら、I like {tennis} and {baseball}. という風に、tennisとbaseballというふたつの名詞を繋げている。
(tennisもbaseballも、名詞という等しい位のカタマリ) 

問題文では、soの前後にある{カタマリの中身}は、「文」。

 

等位接続詞がでてきたら、前後にカッコをつけて、何と何を接続詞ているのかを見ると良い。
こんな感じ→ A}等位接続詞{B

で、Bのカタマリを見れば、Aがどんなカタマリなのかが分かる。

例1 Bがbaseball=名詞と分かれば、Aは名詞のtennis

例2 B(問題文中soの後)が {I didn't have to wait in the cold} =文と分かれば、Aは文のThe train had already arrived when I reached the platform。

ここではAではなくてBを見ることが大事で、もしsoの前Aを見てしまうと、The train had already arrived when I reached {the platform}, so {???} Aがthe platformかなと勘違いしてしまって、Bがよく分からなくなってしまう場合がある。
(まあこの問題文の「so」ではそういう勘違いは少ないけど、「and」だとカタマリが、どこからどこまでなのかを間違えることがある。)

 

 

「現在形/過去形」と「現在完了形/過去完了形」の違い

現在完了ってのを理解しているだろうか。

ただの現在形(過去形)と現在完了形(過去完了形)の違いはなにか?

それは、幅が「ある」か「ない」かだ。

 

現在形(過去形)には幅がない。「点」なのだ。

I went to America. 私はアメリカに行った。

これは、ある時(点)、「アメリカに行く」という行為をしましたよ、ということだ。

 

これに対して、完了形には幅がある。「過去形の集まり」みたいなイメージだ。

I have been to America. 私はアメリカに行ったことがある。

着目している瞬間=現在(これはhaveを使っているから現在完了形ね)より前の期間(幅がある)に、「アメリカに行った」という点(幅がない)がいくつかありますよ、ということだ。

図にすると分かりやすい。

f:id:tomoyoshiyoshi:20161231180800j:plain

went、行った(点)の集まりが、行ったことがある(幅)なのだ。

(過去完了形を理解するために、「着目している瞬間=現在」ということを理解して欲しい。今現在(=着目している時間)、3回行ったことがあるよ、ということ。)

(なぜ過去形went toが、経験を表す現在完了形になるとbeen toになるのかは、ここでは気にしないでほしい) 

 

過去完了形

過去完了形がなんぞやという話。

 f:id:tomoyoshiyoshi:20161231180800j:plain

これは、現在完了で説明した上の図の「現在」という「着目している時間」が、「過去」になっただけだ。上の図に書き加えるとこうなる↓

f:id:tomoyoshiyoshi:20161231181912j:plain

今は30歳だけど、20歳の時でもアメリカに3回行ったことがあった。(4回目は無視。)

これが過去完了。英語にするとこう↓ね。

When I was twenty years old, I had been to America three times.

「着目している時間」が「20歳のとき(過去)」だから、過去完了形を使う。

 

 

やっと選択肢の話

品詞分解

{The train (S) 電車が
had already arrived (V)↓ すでに到着していた(SV=第1文型
<when I reached the platform, (M)>} 私がホームに着いたときには

so だから

{I (S) 私は
didn't have to wait (V)↓ 待つ必要がなかった(SV=第1文型
<in the cold.>} (M) 寒い中

 

記号の意味
[名詞] (形容詞)矢印の先を修飾 <副詞>
「前置詞+名詞など) 接続詞+SVなど
{〜A}等位接続詞{〜B} 
↓ 文型終わりマーク

 

The train [ xxx ] when I reached the platform, so I didn't have to wait in the cold.
1) had already arrived
2) has already arrived
3) previously arrived
4) previously arrives

 

というわけで、問題の選択肢(すべてarrive系)からどれを選ぶか。

まず、「着目している時間」は、私がホームに着いた時(過去)だから、選択肢に入るのは過去形(か過去完了形)。
(これを時制の一致という)

で、文脈的に+選択肢的に、その時電車はすでに到着していたわけだ。同時に着いたわけではない。

電車は、私がホームに着いた時(=着目している時間=過去)よりも前(幅がある)に着いていたんだから、過去完了形を使う。

というわけで正解はhad already arrivedね。

 

以上!

 

(復習用)

The train had already arrived when I reached the platform, so I didn't have to wait in the cold.

 

質問はTwitter(@tomo141)などで受け付けてます。

 

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